*ハブ&BB(ボトムブラケット) [#sbaece21] ***ハブとBBメンテのすすめ [#ja01e0e9] -洗浄&グリスアップ&玉当たり調整すると走りが軽くなり耐久性もアップします。 --購入時は玉当たり調整がゴリゴリとかなり固いことが多いようです。 --切削加工の金属カスが混入しゴロついてることもよくあるようです。 --松ヤニのように粘ついたグリスが使われてたり、グリス量も少なかったりします。 -BBはカートリッジ式BBへの交換もよく行われます。 -ついでにヘッドメンテもおすすめします。 --BBメンテができる人なら簡単。難しい作業ではありません。 #br ***ハブメンテの方法 [#x5d9ee22] -スプロケットをボスフリー抜き工具TL-FW30で外します。 #ref(tl-fw30b.jpg) --シマノTL-FW30:http://www.cb-asahi.co.jp/image/shimano/tool/tl-fw30.html --外さなくてもメンテ可能ですが作業がやり辛いです。スプロケにパーツクリーナを掛けないよう注意してください。 -ハブの片側の玉押しを緩めます(片側を外せば軸が抜けます) --13mm薄型レンチ・15mm薄型レンチ・17mmレンチ(通常の厚みでOK)が必要です。 --ベアリング紛失には要注意。ハブの下にウェスを広げて作業すると紛失しにくいです。 --ピンセット&受け皿があると便利。左右の球は混ぜないこと。球洗浄は茶コシ(ザル)が便利です。 -洗浄と玉当たり調整は下記参照。 #br ***洗浄と玉当たり調整 [#q9d110a7] -パーツクリーナや灯油で内外を洗浄。 --まず古新聞などで大まかにぬぐうと楽です。 --ウェスだけでなく不要になった歯ブラシも利用するときれいにできます。 #ref(工具/azp.jpg) -グリスはデュラグリスをおごりましょう。たっぷり塗り込みます。小瓶800円ほど。 --球を戻す前にグリスを塗ります。球がくっつき作業もしやすくなります。 --ヘラを利用すれば手も汚れずスマートに使えます。 #ref(http://wikis.jp/doppel/index.php?plugin=attach&refer=%B9%A9%B6%F1&openfile=durag.jpg) -玉当たり調整は感触が大切です。 |←固い||||緩い→| |ゴリゴリ|コリコリ|コロコロ|ヌルヌル|スルスル| --2重ナットをうまく調整してコロコロとヌルヌルの中間を狙います。 --左右のガタつき皆無ならヌルヌルでもOKです。(ただし新車はコリコリ〜コロコロで。馴染みが出てから再調整します) --ガタが出るほど緩めてもゴロつくときは異物が混入してます。洗浄からやり直しです。 #br ***純正BBの規格 [#k2474a33] #ref(3954.jpg) -軸の種類:四角軸(スクエアテーパー) -シェル幅:68mm 軸長:124.5mm(刻印の右2文字が3S=124.5mm規格を表す) -ベアリング:カップ&コーン式(リテナーあり:1/4インチ球:9+9=18個) -一式実測重量:355g(上の写真の状態) #ref(3951b.jpg) #br ***カップ&コーン式 BB規格表 [#zb325b17] |呼称 |全長 |クランク側 |ピッチ |ギヤー側| |3H |113.0 |30.5 |52.0 |30.5 | |3L |116.0 |32.0 |52.0 |32.0 | |3P |119.0 |32.0 |52.0 |35.0 | |3S |124.5 |35.0 |52.0 |37.5 | |3T |126.0 |35.0 |52.0 |39.0 | |3U |127.5 |35.0 |52.0 |40.5 | |3M |130.5 |35.0 |52.0 |43.5 | |5S |127.5 |35.0 |55.0 |37.5 | |5T |129.0 |35.0 |55.0 |39.0 | |5U |130.5 |35.0 |55.0 |40.5 | |5R |132.0 |35.0 |55.0 |42.0 | #br ***BBメンテの方法 [#zd3bedcd] -クランク:コッタレス抜き工具TL-FC11などでクランクを外します。 #ref(parts-073b.jpg) --シマノTL-FC11:http://www.cb-asahi.co.jp/image/shimano/tool/tlfc11.html ---シマノの工具なら反対が14mmソケットになっておりフィキシングナットが回せます。 --コッタレス工具の使い方 ---ソケット部分でクランクのフィキシングナットを外す。 ---工具は2重ネジになっており、内側ネジを手前に飛び出した状態に緩める。 ---工具をクランクにネジが十分に掛かるほど深めにねじ込む。 ---内側ネジを締めこむとクランクが押されてポロッと抜ける。 -ワンの外し方 #ref(fook.jpg) --左ワン:正ネジ。直径46mm対応のフックレンチやナガオカ・マイティツール等で回します。 ---あるいはタガネとトンカチでど突く。貫通ドライバーでもOK。 --右ワン:逆ネジ(時計回りでゆるむ)。36mmが挟める大型モンキーやナガオカ・マイティツール等で回します。 --右ワンが固着している場合の対応策 +++内外からクレ556などをシューします。毎日シューして数日放置。 +++ストーブやドライヤーやお湯で温めます。 +++ワンの厚みが薄く工具の掛かりが浅いので、BBシェルにボルトを通して工具を固定します。 ---太くて丈夫なボルトナット&座金&ワッシャも建材用なら安価。各50円以下です。 #ref(IMG_4065.jpg) ここまでやればたいてい大丈夫です。 +++モンキーの柄を鉄パイプ等で延長。叩く場合は柄にヒモを結び叩く方向に引っ張りながらやると安全です。 ---最悪の場合はワンを万力で挟み体重で押さえながらフレームを回します。 --''追加情報'' 535 :ツール・ド・名無しさん:2010/01/07(木) 23:04:39 ID:??? 鬼トルクの右ワンはこの方法で回すといい ボルトは右回りで締め込み、右ワンは右回りで緩むからバッチリだ &ref(16657.jpg);&ref(16658.jpg); #br -洗浄と玉当たり調整は上記参照。 --外したワンを使ってBBシェル内部のネジもさらっておくといいです。 #br -参考リンク --FD20のBB交換:http://47chiku.blog36.fc2.com/blog-entry-5.html#more --買い物自転車のクランクベアリング修理:http://www11.plala.or.jp/taka-lab/20050416-bicycle/bicycle.html --特売自転車のボトムブラケット整備:http://taka-laboratory.hp.infoseek.co.jp/20070524-BB-Bicycle/BB-Bicycle.html #br ***BB交換 [#v2732a45] -BB-UN54などカートリッジ式BBへの交換もよく行われます。 --シマノBB-UN54:http://www.cb-asahi.co.jp/image/shimano/2007/bbun54.html #ref(fixing.jpg) ---BBにはフィキシングボルトが付属してたりしなかったりします。持ってないときは入手しておきましょう。 ---実測重量:295g(フィキシングボルトなし) --シェル幅:68mm --適正な軸長は取り付けるクランクによって変わります。 ---純正48T:122mmまたは127mm ---純正52T:118mm(多くの社外品シングルクランクもたぶんこれ) ---ダブル化:110mm(FXシリーズの場合:TIAGRA四角軸クランク、TIAGRAのFDにて) ---チェーンラインがズレているとチェーン脱落や走行抵抗が増加しますので注意。 -カートリッジ式BBの着脱にはBB抜き工具TL-UN74Sが必要です。(純正BBには不要な工具です) #ref(tl-un74s2.jpg) --シマノTL-UN74S:http://www.cb-asahi.co.jp/image/shimano/tool/tl-un74s.html #br #br #br ---- RIGHT:[[http://imgur.com/Yh8S9.jpg:http://wikis.jp/doppel/index.php]] #br #br