ハブ&BB(ボトムブラケット)†
メンテナンス†
ハブとBBメンテのすすめ†
- 洗浄&グリスアップ&玉当たり調整すると走りが軽くなり耐久性もアップします。
- 購入時は玉当たり調整がゴリゴリとかなり固いことが多いようです。
- 切削加工の金属カスが混入しゴロついてることもよくあるようです。
- 松ヤニのように粘ついたグリスが使われてたり、グリス量も少なかったりします。
- 多くの車種は古典的なカップ&コーン式BB(分解整備可能)が使われています。
- 車種によっては最初からカートリッジ式BB(分解整備不可)が使われてることもあります。
- カップ&コーン式BBはカートリッジ式BBへの交換もよく行われます。
- ついでにヘッドメンテもおすすめします。
- BBメンテができる人なら簡単。難しい作業ではありません。
ハブメンテの方法†
- 後輪はスプロケットをボスフリー抜き工具で外します。
- ハブの片側の玉押し(2重ナット)を緩めます(どちらか片方を外せば軸が抜けます)
- 13mm薄型レンチ・15mm薄型レンチ・17mmレンチ(通常の厚みでOK)が必要です。
- ベアリング紛失には要注意。ハブの下にウェスを広げて作業すると紛失しにくいです。
- ピンセット&受け皿があると便利。左右の球は混ぜないこと。
洗浄と玉当たり調整†
- パーツクリーナや灯油で内外を洗浄。
- まず古新聞などで大まかにぬぐうと楽です。
- ウェスだけでなく不要になった歯ブラシ等も利用するときれいにできます。
- 画像は茶コシと歯ブラシでボールベアリングを灯油洗浄の様子。容器は輪切りにしたペットボトル。
- グリスはたっぷり塗り込みます。その後に球を戻すと球がくっつき作業しやすくなります。
- 玉当たり調整は感触が大切です。
←固い | | | | 緩い→ |
ゴリゴリ | コリコリ | コロコロ | ヌルヌル | スルスル |
- 2重ナットの締め加減を調整してコロコロとヌルヌルの中間を狙います。
- 左右のガタつき皆無ならヌルヌルでもOKです。(ただし新車はコリコリ〜コロコロで。馴染みが出てから再調整します)
- ガタが出るほど緩めてもゴロつくときは異物が混入してます。洗浄からやり直しです。
- 参考サイト
BBメンテの方法†
- クランク
- ワンの外し方
- 左ワン ⇒ 正ネジ
- 直径46mm対応のフックレンチやナガオカ・マイティツール等で回すか、タガネとトンカチでど突く。貫通ドライバーでもOK。
- 右ワン ⇒ 逆ネジ(時計回りでゆるむ)
- 36mmが挟める大型モンキーやナガオカ・マイティツール等で回す。
- 参考サイト
右ワンが固着している場合の対応策†
※特に危険が伴う作業なので、滑り止めのついた手袋などを着用し、広い安全なスペースで作業するようにお願いします。
BB交換†
純正パーツのスペック†
純正BB(カップ&コーン)の規格†
- 軸の種類:四角軸(スクエアテーパー)
- シェル幅:68mm 軸長:124.5mm(刻印の右2文字が3S=124.5mm規格を表す)
- 一式実測重量:355g(上の写真の状態)
- 参考サイト
カップ&コーン式 BB規格表†
- BBシャフトの全長とは両端のネジ部の出っ張りを含まない長さのこと。
呼称 | 全長 | クランク側 | ピッチ | ギヤー側 |
3H | 113.0 | 30.5 | 52.0 | 30.5 |
3L | 116.0 | 32.0 | 52.0 | 32.0 |
3P | 119.0 | 32.0 | 52.0 | 35.0 |
3S | 124.5 | 35.0 | 52.0 | 37.5 |
3T | 126.0 | 35.0 | 52.0 | 39.0 |
3U | 127.5 | 35.0 | 52.0 | 40.5 |
3M | 130.5 | 35.0 | 52.0 | 43.5 |
5S | 127.5 | 35.0 | 55.0 | 37.5 |
5T | 129.0 | 35.0 | 55.0 | 39.0 |
5U | 130.5 | 35.0 | 55.0 | 40.5 |
5R | 132.0 | 35.0 | 55.0 | 42.0 |
Q&A†
ハブ軸が微妙に曲がってるみたいなんだけど…?†
ご意見・ご要望†