メンテナンス†
ハブとBBメンテのすすめ†
- 洗浄&グリスアップ&玉当たり調整すると走りが軽くなり耐久性もアップします。
- 購入時は玉当たり調整がゴリゴリとかなり固いことが多いようです。
- 切削加工の金属カスが混入しゴロついてることもよくあるようです。
- 松ヤニのように粘ついたグリスが使われてたり、グリス量も少なかったりします。
- 多くの車種は古典的なカップ&コーン式BB(分解整備可能)が使われています。
- 車種によっては最初からカートリッジ式BB(分解整備不可)が使われてることもあります。
- カップ&コーン式BBはカートリッジ式BBへの交換もよく行われます。
- ついでにヘッドメンテもおすすめします。
- BBメンテができる人なら簡単。難しい作業ではありません。
ハブメンテの方法†
- 後輪はスプロケットをボスフリー抜き工具で外します。
- TL-FW30 マルチプルフリーホイール抜き工具
- 外さなくてもメンテ可能ですが作業がかなりやり辛いです。
- もし外さないで作業するときは、スプロケのフリー部分(トップギヤ周辺)にパーツクリーナを掛けないよう注意してください。
- ハブの片側の玉押し(2重ナット)を緩めます(どちらか片方を外せば軸が抜けます)
- 13mm薄型レンチ・15mm薄型レンチ・17mmレンチ(通常の厚みでOK)が必要です。
- ベアリング紛失には要注意。ハブの下にウェスを広げて作業すると紛失しにくいです。
- ピンセット&受け皿があると便利。左右の球は混ぜないこと。
- 参考サイト
洗浄と玉当たり調整†
- パーツクリーナや灯油で内外を洗浄。
- まず古新聞などで大まかにぬぐうと楽です。
- ウェスだけでなく不要になった歯ブラシ等も利用するときれいにできます。
- 画像は茶コシと歯ブラシでボールベアリングを灯油洗浄の様子。容器は輪切りにしたペットボトル。
- グリスはたっぷり塗り込みます。その後に球を戻すと球がくっつき作業しやすくなります。
- 玉当たり調整は感触が大切です。
←固い | | | | 緩い→ |
ゴリゴリ | コリコリ | コロコロ | ヌルヌル | スルスル |
- 2重ナットの締め加減を調整してコロコロとヌルヌルの中間を狙います。
- 左右のガタつき皆無ならヌルヌルでもOKです。(ただし新車はコリコリ〜コロコロで。馴染みが出てから再調整します)
- ガタが出るほど緩めてもゴロつくときは異物が混入してます。洗浄からやり直しです。
- 参考サイト
BBメンテの方法†
- クランク
- コッタレス抜き工具シマノ TL-FC11 などでクランクを外します。
- シマノの工具なら反対が14mmソケットになっておりフィキシングナットが回せます。
- コッタレス工具の使い方
- お尻のソケット部分でクランクのフィキシングナットを外す。
- 工具は2重ネジになっており、内側ネジが手前に飛び出した状態になるよう緩める。
- 工具をクランクにネジが十分掛かるほど深めにねじ込む。(きつく締める必要はない)
- 内側ネジをグイッと締めこむとクランクが押されてポロッと抜ける。
- ワンの外し方
- 左ワン ⇒ 正ネジ
- 直径46mm対応のフックレンチやナガオカ・マイティツール等で回すか、タガネとトンカチでど突く。貫通ドライバーでもOK。
- 右ワン ⇒ 逆ネジ(時計回りでゆるむ) ※チェーンホイールがついてる方
- 36mmが挟める大型モンキーやナガオカ・マイティツール等で回す。
- 参考サイト
右ワンが固着している場合の対応策†
BB交換†
- シマノ BB-UN
5455 などカートリッジ式BBへの交換もよく行われます。 ※左ワンがアルミ製になり耐久性UP
- 現在シマノはスクエアテーパーから撤退しており、底辺グレードがカタログに残るのみです。
- TANGE(タンゲ)がLN7922など国産で低抵抗な軽量BBを生産、台湾ではTOKEN(トーケン)が堅牢なBBを作り続けています。
- テーパーの太さがJIS(シマノ)とISO(カンパニョーロ)で全く違うのでご注意ください。
- SUGINO(スギノ)のBBは台湾メーカーのRPMにシールを貼っただけなので割高です。
- BBにはフィキシングボルトが付属してたりしなかったりします。持ってないときは入手しておきましょう。
- 実測重量:295g(フィキシングボルトなし)
- シェル幅:68mm
- 適正な軸長は取り付けるクランクによって変わります。
- 純正48T:122mmまたは127mm
- 純正52T:118mm(多くの社外品シングルクランクもたぶんこれ)
- ダブル化:110mm/113mmあたり。
- チェーンラインがズレているとチェーン脱落や走行抵抗が増加しますので注意。
- 左ネジ(左ワン?)の締め具合を調整すればチェーンラインを左右に多少動かせます。
- カートリッジ式BBの着脱にはBB抜き工具シマノ TL-UN74S が必要です。(純正BBには不要な工具です)
- 参考サイト
純正パーツのスペック†
純正BB(カップ&コーン)の規格†
- 軸の種類:四角軸(スクエアテーパー)
- ベアリング:カップ&コーン式(リテナーあり:1/4インチ球:9+9=18個)
- 車種によっては最初からカートリッジ式BBが付属してる模様です。
- 何となくカートリッジ方式の方が良さげな感じもしますが、メンテナンス性はコーンのが上です。
精度の高いものなら定期的なメンテナンスで何年も使えます!
- シェル幅:68mm 軸長:124.5mm(刻印の右2文字が3S=124.5mm規格を表す)
- 一式実測重量:355g(上の写真の状態)
- 参考サイト
カップ&コーン式 BB規格表†
- BBシャフトの全長とは両端のネジ部の出っ張りを含まない長さのこと。
呼称 | 全長 | クランク側 | ピッチ | ギヤー側 |
3H | 113.0 | 30.5 | 52.0 | 30.5 |
3L | 116.0 | 32.0 | 52.0 | 32.0 |
3P | 119.0 | 32.0 | 52.0 | 35.0 |
3S | 124.5 | 35.0 | 52.0 | 37.5 |
3T | 126.0 | 35.0 | 52.0 | 39.0 |
3U | 127.5 | 35.0 | 52.0 | 40.5 |
3M | 130.5 | 35.0 | 52.0 | 43.5 |
5S | 127.5 | 35.0 | 55.0 | 37.5 |
5T | 129.0 | 35.0 | 55.0 | 39.0 |
5U | 130.5 | 35.0 | 55.0 | 40.5 |
5R | 132.0 | 35.0 | 55.0 | 42.0 |
ご意見・ご要望・ご質問†
- 211のリヤのシャフトのネジピッチは? 3/8"x26tpiなのでしょうか? -- ゴービー
- 先般、BBガタガタにぶれたので交換。右リーティーナ破損&ベアリングピッチング損傷。右ワン外れず、あさひCBAにて外す。右ワン、捩れてはまっていた -- ヒラハラ
- FX06RTRのBBシャフトは3Pでした。68×118mmでOKですよ。 -- 武神
Last-modified: 2017-09-11 (月) 17:32:13